長野県富士見町の深い深い森の中に住む家族がいます。
家族でこの深い森を開拓、自力で家を建てたのは20年前です。
電気もなく水もない、そんな場所に家族は住むのです。
水は自力で井戸を掘ります。
スコップ1本でなんと、20メートル・・・!!
「北の国から」の長野版のような暮らしでした。
家族5人、子供達はまだ幼いがみんなよく働き手伝います。
私の憧れの家族でした。
電気が通ったのは住んでから数年後。
明かりはローソク、電気は発電機、暖炉は薪ストーブでした。
そうだ、お料理も薪ストーブでしたね。
何をするにもコツコツと時間をかけて自力で作り上げる。
その労力には頭が下がります。
近くに家はなく、本当に深い森の中に一軒だけ!
子供たちは小学校まで1時間かけて歩きます。
毎日毎日、雨の日も雪の日も深い森を通って。
道は、梅雨時期と雪解け時期にはぬかるんで
4輪駆動の車でもやっと走れる細い道。
しかし、この地に足を踏み入れると時間が止まります。
来るたび長居をしてしまう不思議な場所なんです。
久しぶりにこの森にやってきました。
家族と会うのも久しぶりです。
長坂に移り住んでから何故か足が遠のいてしまっていました。
何故か・・・?
この前この御夫婦が、あるイベントでピミエンタの演奏を偶然聞いてくれました。
それも、2人だけになったピミエンタの演奏でした。
久しぶりの再会でした。
笑顔で真っ先に話しかけてくれたのを思いだします。
興奮した様子で、「頑張っていたんだねー」と言ってくれました。^^
私たちの演奏を聞いてビックリした様子で、嬉しかったですね。
それから、またこの家族との付き合いが始まったのです。
長坂に移ってからは、音楽の世界で音楽の仲間に囲まれた生活をしていました。
生き方の違いなのか?
それから、森に行く機会をなくしてしまったのです。
久しぶりでした、忘れかけてた思いが蘇ります。
若きあの頃、私が信州に来たあのころの思いです。
こんな生活を求めて来たはずなのに。。。。
でも、悔いはありません。
この音楽に巡り会うために来たのだと今は信じています・・・
決まったぜぇ!^^
しかし、そんなかっこいい事を言うほどではないですよね・・・涙。
深い森の家に行くと、昔の様に、何も変わらない昔のまま。
あの時と同じでした。
そして、あの時の様に、時間を忘れ夜のふけるまで話をします。
子供達も大人になり、お孫さんもいました。
でも、昔のままなんです。
この夏、大きな深い森に住む家族のお祝いを行います。
この地に住んで20周年のお祝いです。
私はその話を聞き提案をしました。
ここで音楽をやりましょう!
この庭で野外ライブをです!
私の仲間を呼び、みんなに聞かせましょう!
話を大きくしてしまったのかもしれませんが・・・?
話は盛り上がり、お祝いも賑やかになりそうです。
が・・・深い森の中なので初めての方は迷子に・・・?
本当にこんな森深くに家があるの??
と、不安を過りながら来ることでしょうね!(^_^;
当日、地図と矢印は用意します。
携帯の電話はたぶん所々で通じるはず・・・?
遭難したら電波の通じるところを何とか見つけて下さい。(^_^;
そんな訳で、楽しいお祝いになればと企画中です。
音楽で再度結ばれた縁、頑張って来たかいがあります。
あれから、ご夫婦や子供達も何度かピミエンタの演奏を聴きに足を運んでくれています。
みんなであのころのエネルギーを取り戻したいですね。^^
では、大きな深い森に暮らす家族の話でした。
おやすみ!
とらひげ